2012年11月18日

国技のスポーツを考える



今日は、1ヶ月程前の、研修講師や教育関係の方々の参加が多い勉強会で、あった話をさせて頂きます。




グローバル人材育成のテーマでディスカッションして、どんな話が出たかを発表する時間の時、ある方が、こんなことをおっしゃいました。

「柔道と相撲は、両方とも日本の国技。しかし、両者には雲泥の差が存在する」とした上で、「両者は日本の国技であり、世界的に有名になった。ところが、オリンピックの正式種目である柔道に関しては、ルールが変わり、海外選手に有利に働くようになった結果、日本が勝てなくなった。これに対して、相撲は今も、古来からのルール・規律・しきたりが守られている。」

これは、なぜこのようになってしまったのか・・・

ホーム&アウェイの違いが、そうさせてしまったのではないか・・・とのことです。

つまり、こういうこと。

「オリンピック種目になった柔道は、世界各国に柔道連盟なる組織を置き、競技普及が盛んになり、競技人口も増えてメジャーにもなった。すると、海外で外国の人が競技する上で都合の良いルールみたいなものが出来て、それが適応された今、オリンピックや世界大会でも、お家芸の日本がメダルを取りにくくなった。」

一方、相撲に関しては、真剣に相撲道に取り組み、プロとして励みたい人は、日本に来て、日本古来のルールに則って、競技に打ち込むため、ルールそのものが変化することは、ないとのことでした。

よく、考えてみたら、そのようになっています。

ホーム&アウェイの重要性と、温故知新の捉え方の難しさを、感じました。




最後までお読み頂き、ありがとうございました。
  


Posted by makishing at 06:28Comments(4)