2010年11月06日

《中学生でも持てるプロ意識》




今日は、奥村幸治氏の著書『夢を夢で終わらせたくない』(出版:NPO法人ベースボールスピリッツ)の中より《2.中学生でも持てるプロ意識》を、御紹介致します。





《2.中学生でも持てるプロ意識》



春、夏の甲子園期間中は選手を連れて甲子園に試合を見に行きます。そこで選手にはよく「打ったとか打たないとか、ボールが速いとか、そういうことじゃなく、選手の意識を感じろ」と言います。一つ一つの動きからその選手が何を考えて打席に立っているのか、守っているのか、塁に立っているのか、そういうところに意識を向けなさい、ということです。このあたりはテレビではなく、スタンドから見てこそわかる部分です。

能力の違いは簡単に埋まるものではありません。年齢も体格も違えばなおのことです。でも、意識の差はその気になればその瞬間から詰めていくことができます。だから僕は中学生だからといって選手に中学生の野球をさせているつもりもありません。

技術的なことを急ぎすぎるとマイナスになることも少なくありませんが、意識については高いレベルで持ってもマイナスにはなりません。中学生でも高い意識さえ持っていれば、高校生や大人と同じ考え方も出来るし、逆に何も考えずに行動していれば外見は中学生でも中身は小学生でしかない選手もたくさんいます。プロの中にも中学生の考え方しかできない人もいると思います。

こういう意識で選手を指導していけば、入団時にはこちらが一つ一つ指示しても動けなかった選手が、3年になる頃には、一つ指示を出せば先の先まで動けるようになっていきます。また、こちらが指示を出す前に自分から動けるようにもなっていきます。そうして意識が育っていけば、技術もまた上がっていく。これは間違いないことです。





※技術は、時期尚早だとしても、意識は、早いという事は、ないのですね。子供を躾という形で教育する部分と、全く同じですね。
  


Posted by makishing at 00:08Comments(2)