2010年11月16日

【ブランド】について、名前とマークの歴史




先日、母校(出身大学)の同窓会が、ありました。学校の同窓会事務局が運営している組織の会です。今までは、所属していたクラブの同期会などは参加していましたが、本格的な同窓会は、卒業してから初めてでした。

ざっと100人は下らない、この会場の懇親会の場で、たまたま同じテーブルになった方が、母校卒業後、別の大学の大学院の博士課程を修了し、それ以外の大学院の研究科を経て、大手の会社の営業職として全国一位の成績を樹立し、その後コンサルタント会社を設立した方でした。

その方は、今年6月に本も執筆されました。その著書『競争から共生へ 戦わずして勝つ!』(吉田隆行氏著、源流社)の中のブランドについての内容が、興味深い内容でしたので、引用して紹介致します。




《ブランドの名前の由来》

「ブランド」は、皆さんが口にする一般的な言葉です。しかし、ブランドの言葉の由来をご存じでしょうか?

実は「ブランド」は、放牧されている家畜の焼き印から生まれた言葉なのです。中世の北欧民族の言葉とされる古ノルド語から派生した英語「brander」は、「焼き印を押す人」という意味です。牧畜家は、自分の家畜であるという所有の印として、家畜の体に家の名前などの焼き印を押しています。もし家畜が迷子になっても、焼き印を見れば誰の所有なのかがすぐに分かるのです。今でも、牧場では焼き印を押された牛を見ることができます。

このように、「brand(ブランド)」という言葉には、ほかと識別する印という意味があります。CMや広告でよく目にしたり、耳にしたりする「brand-new」という言葉は、「真新しい」という英語ですが、これは「新しく焼き印を押したばかり」という意味です。



《ロゴマークとシンボルマーク》

ブランド品には、自社の商品である識別の印として、必ずといっていいほどロゴマークやシンボルマークが付けられています。有名なものとしてルイ・ヴィトンの「LV」のモノグラムと、日本の市松模様に似た「ダミエ」柄が挙げられます。

ルイ・ヴィトンは、鞄に灰色のキャンバス地を張って軽量かつ丈夫で機能的な鞄を作り、爆発的な人気を得ました。すると、それを真似したコピー商品が出回るようになったため、この商品がルイ・ヴィトンであるという印として、二代目のジョルジュ・ヴィトンが世界で初めてモノグラムを自社製品に付けました。

モノグラム(monogram)とは、2つの文字や書記素を組み合わせた記号のことです。プロ野球の読売ジャイアンツのYGや阪神タイガースのHT、メジャーリーグのニューヨークヤンキースのNYがなじみのあるモノグラムです。

経営理念やビジョンを象徴するロゴマークやシンボルマークを使う会社も多くあります。一時期、CI(コーポレート・アイデンティティー)が、日本企業の間でブームになったことがありました。ロゴマークやシンボルマーク、コーポレートカラー、スローガンなどに統一感を持たせて、イメージの一致を図ったのです。ロゴマークやシンボルマークを見たら、すぐにどの企業なのか分かるようにすることは、他社との識別になります。また、ロゴマークやシンボルマークには企業が意図する意味が込められているので、それを表現するためのイメージカラーや、一目で意味を理解させるようなキャッチコピーも必要となります。





※著者の吉田隆行様、掲載許可を頂き、ありがとうございます。

このブログ内にも、ブランド力なる内容を載せたりさせて頂いていましたが、この度、しっかりと、その意味を知りました。

焼き印を押せば、もう他には渡らない“自分だけのモノ”なのですね。よく考えると、焼き印・刻印を押す物は、他にもありますね。「なるほど」と、納得です!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
  


Posted by makishing at 06:27Comments(4)