2013年05月07日
富士山の世界遺産登録について、野口健さんが警鐘!
今日は、インターネットに掲載されていた、ニュースからです。
《富士山 やるべきこと山積 アルピニスト、野口健さん》
率直にいって、世界遺産登録は「まだ早すぎる」と感じている。いまになって入山規制について話し合うなど明らかに準備不足だ。このまま登山客が増えれば、登山者の安全にもかかわるし、間違いなく環境破壊につながる。
夏山シーズンの登山者は30万人を超し、いまですら山頂は飽和状態だ。5合目まではタクシーやバスで渋滞。御来光をのぞもうと、夜間登山する初心者がこれまで以上に増えれば、その安全を誰が守るのか。
ごみの問題も大きい。富士山の清掃活動は徐々に広がっているが、外国人ツアー客はマナーも悪い。ごみ捨てをガイドが注意しても「それは違反なのか」と言われ、トラブルのもとになっている。罰金などのルール作りをしなければならないだろう。
富士山を守るための「世界遺産」じゃないのか。鹿児島県の屋久島は世界遺産登録後、観光客が押し寄せ、ごみだらけになってしまった。観光や地域振興も大切だろうが、バランスを失ってはいけない。登録を推進した静岡・山梨県は覚悟をもって受け入れ態勢の構築を急ぐべきだ。やるべきことは富士山の山より高く山積している。(談)
※逆の発想をしたら、なぜ富士山はこれまで世界遺産登録されなかったのかを考えたら、紐解ける部分があるのかも、しれません。
プロとして、ずっと山にこだわり、山と共に生き、山を見続けてきた野口健さんの言葉だから、重みがあるような、気がします。
Posted by makishing at
05:53
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