2018年02月20日
女の子のボール遊びから思いついた時計
今日は、いつも楽しく読ませて頂いているメルマガから【女の子のボール遊びから思いついた時計】を紹介致します。
【女の子のボール遊びから思いついた時計】
現在、ブームの再来と言われている、カシオのヒット商品のG−SHOCK。
発売から35周年に迫っていますが、世界出荷台数が1億個を超えるヒット商品です。
このヒット商品は、当時20代の若手社員だった伊部菊雄氏によって生み出されました。
伊部氏は、高校の入学祝いに腕時計を買ってもらいましたが、当時、腕時計は精密機器で大事に扱わないといけないというのが常識で、同氏も無意識にそう思っていました。
ある日、伊部氏は会社で人にぶつかって、腕からスルッと腕時計が落ちてしまいました。
落ちた時計は、床にぶつかって、針やネジなどの部品がバラバラに飛び散りました。
もちろん、壊れたことのショックはありますが、むしろ、時計が壊れやすいものという常識を目の当たりにして、妙な表現ですが、ある意味「感動」しました。
「時計って、やっぱり落とすと壊れるんだぁ」と感じました。
当時、伊部氏は時計の設計技術者で、毎月一回、新商品の提案書を書くノルマが課されていましたが、毎月新商品を考えるのに苦戦していました。
が、上述のように、自分の時計が壊れた経験を経て、新商品の企画書を「落としても壊れない丈夫な時計」と、たった一行の企画書にして提出しました。
これは面白しい商品になるかも知れないと協力者もたくさん増え、落としても壊れない丈夫な時計は、開発着手となりました。
しかし、思った以上に開発は非常に困難なものとなり、試作品を作ってはビルの3Fのトイレの窓から投げて動いているかを確認するという実験を気が遠くなるほど繰り返していたそうです。
頭を抱えながら開発を行っていた伊部氏は、ある日公園のベンチで体を休めていました。
ベンチに座って目に映ったのは、小さな女の子がボールをついている様子。
そんな中、伊部氏は、「ボールの中に浮かんでいる時計」というイメージをひらめきました。
「時計の外部は壊れても、浮いていれば中身は壊れない」
このひらめきをきっかけに、何段階かの構造で衝撃を緩和する時計の構造を開発しました。
ここからは開発はスムーズに進み、「時計は精密機械だから大切に扱う」という常識を覆す商品が誕生しました。
日本より先に米国のアウトドア愛好家らを中心に人気が出て、日本では1990年代にブームになり、そこからロングセラー商品となっています。
私が自分の時計を落として壊したら、ショックで何も考えつかないような気がしますが、そのあたりがヒット商品を生み出す人との違いかも知れませんね。
※“あの”GーSHOCKの誕生秘話です。
全く知らなかったので、勉強になりました。
本日も、最後までお読みくださり、ありがとうございました。
Posted by makishing at
06:18
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