2011年03月31日

日本一短い『家族』への手紙パート2




今日は、1月28日に一回目の紹介をした〔日本一短い『家族』への手紙〕(角川文庫)より、秀作作品を、紹介致します。




☆夫へ・・・
お前が、山で逝って、仕事が増えました。母さんへやさしい言葉をかけることです。(神奈川県45歳)


☆父ちゃんの事嫌ってた私が一番父ちゃんの墓参りしてるなんて笑っちゃうよね!!(千葉県31歳)


☆何も語らず、何も釣れず、ゆっくり流れる“時”が好き。また釣りに行こうね、お父さん。(兵庫県22歳)


☆おなかの子供へ・・・
超音波で見た君は、おなかの中で敬礼をしてくれた。心のくす玉がパンと割れたよ。(奈良県35歳)


☆息子へ・・・
孝也、母の情け。未来のお嫁さんには内緒にしてあげる。「オッパイ触って眠る癖」は。(京都府32歳)


☆合格発表の時、「車で本読んでる」と言ったお父さん。あの時、本逆さだったよ。(広島県19歳)


☆家族全員へ・・・
排気ガスの様な父 洋服のお化けの様な母 ゴミ箱の蓋の様な弟 僕は恥ずかしい(福井県12歳)


☆おとうの骨壺、言いつけ通り、例の滝壺に沈めるよ。でもさあ、冬はさむいんじゃない。(東京都33歳)


☆妻へ・・・
ケイコさん、少しだけ、少しだけ、肩の力を抜きませんか、オレ、息が詰る。(和歌山県45歳)


☆父へ・・・
極道であるあなたの娘に生まれたことを恥ずかしいと思ったことは一度もない。(兵庫県27歳)





※今回、本当に身近な家族へ向けてのメッセージでしたね。

心、揺さぶられたり、突き動かされたり・・・こうしたピュアな文章、素晴らしいです!
  


Posted by makishing at 00:22Comments(6)