2009年09月17日

典型的な間違い日本語【2】



今日は、『間違えると恥ずかしい日本語500』からです。





☆:×舌の先の乾かぬうちに→○舌の根の乾かぬうちに

「舌の根の乾かぬうちに」は、あることを言って間がないのに、前言に反したことを言ったりした時に、それを非難して、「今日はお酒を飲まないと言ったのに、舌の根の乾かぬうちに飲みだした」などと使う。「舌の先」を使うのは、「舌先三寸」と混同したためだろう。



☆:×取り付く暇もない→○取り付く島もない

「取り付く島もない」は、相手がつっけんどんで話をするきっかけがみつからない時や、頼れる所もなくどうしようもない時の事を言う例え。「暇もない」と言いがちなのは、相手が忙しそうで、取り合ってもらえない事からだろうか。忙しい状態を表す、「息付く暇もない」との混同かもしれない。



☆:×天下の宝刀→○伝家の宝刀

総理大臣にとって衆議院の解散は、よく「伝家の宝刀」と言われる。「伝家の宝刀」とは、代々家宝として伝わっている名刀の事で、めったな事では使ってはならないもの。そこから、とっておきの手段、最後の手段と言う意味で「伝家の宝刀」と言う慣用句が生まれた。文化庁の調査によれば、「デンカ」を「テンカ」と聞き間違えてか「天下の宝刀」と言う人が4人に1人もいると言うが、実際にはそういう言葉はない。



☆:×白羽の矢が当たる→○白羽の矢が立つ

「白羽の矢が立つ」は、人身御供を求める神が、望みの娘の家の屋根に印となる白羽の矢を立てたと言う伝説から生まれた慣用句である。もとは生贄になる人を選ぶ時に使われていた言葉だが、今では、抜擢すると言う良い意味でも用いる。



☆:×脚光を集める→○脚光を浴びる

「脚光を浴びる」は、世間から注目される、人々の注目の的になること。そうした意味のせいで、「注目を集める」と混同して「脚光を集める」としてしまいがちだが、「脚光」とはフットライト。つまり、舞台の前端の床に取り付け、俳優を足元から照らす照明の事。照明に照らされるイメージだから、「浴びる」となる。





※如何でしたでしょうか?間違えて使っておられましたか?天下の宝刀・・・私は、これが怪しかったです。知らず知らずに、使っていましたね。
  


Posted by makishing at 06:31Comments(4)